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日本の未来南の海岸の写真
2003年6月14日

講談社刊日本の歴史第25巻『日本はどこへ行くのか』を読んで
     C・グラック 姜尚中 T・モーリス=スズキ 
     比屋根照夫 岩崎奈緒子
     T・フジタニ H・ハルトゥーニアン



第一章 二十世紀の語り

「ニ○○○年より先の未来を語ることは、過ぎ去ったばかりの
二十世紀について回顧し、語るよりも難しい。
だがしかし、ひとつ喜ばしいこともあった。
百年前、楽観主義者たちはすばらしい二十世紀を予測したが、
かれらの予測はお粗末なほど誤っていた。
今回、二十世紀末の論者のほとんどが、これからの一世紀について悲観的だった。
おそらく、彼らの予測は西暦一九〇〇年の先人同様、
単なる誤りだったことがわかるだろう。
だとすれば、
二十一世紀は私たちがいま思うよりもずっとよいものになると期待できるかもしれない。」
救世国民同盟は現代の諸困難に対する解決策を所持しています。
これらは21世紀に対する悲観的な予測を覆しうるものです。
救世国民同盟が権力を握り、
それらの解決策を実施すれば、水瓶座時代の楽園が実現します。

第二章 日本のアジア観の転換に向けて

「そしてそれは同時に多極的なネットワークを通じて超大国の単独主義的な影響力を
相対化し、そのネットワークの中に超大国をも埋め込んでいく
広域的な空間としての東アジアの展望とつながっている。」
アジアがまとまるにはアメリカの干渉を排除しなければならない。
アメリカが属するのはアジアではなく、アメリカ大陸だ。
そして、日本がアジアのまとまりを推進するには
絶えずアメリカの顔色をうかがう対米従属を脱しなければならない。
日本の保守主義は朝鮮を必要としない。
日本は自尊心を満足させるために朝鮮を服属させる必要などこれっぽっちもない。
文字通り、朝鮮の自主独立を尊重する用意がある。
朝鮮のナショナリズムの方が日本を必要としている。
竹島の占領。
日本海を東海と呼ぼうという試み。
(日本海は確かに朝鮮にとっては直接的な東の海だが、日本にとっては北の海であり、
ロシアにとっては南の海でもある。)
日本の教科書に対する過剰反応。
これらの方が日本のナショナリズムを呼び醒ます原因だ。


第三章 マイノリティと国民国家の未来

マイノリティを国民国家に同化させる政策が不幸をもたらすこと、
「グローバルな相互交流が増していく時代には、
国民国家の周りにバリケードを築こうとする努力は国の中にも国々との間にも
摩擦と紛争を増加させるだけである。」として
「自己決定権を多くの人間集団間の交渉と協力の継続的プロセスとして
再発見する必要がある」
とする。
現在のグローバルな潮流はアメリカニズムが
世界を同質化させようとする動きに他ならない。
マイノリティに対する国民国家の同化政策の不幸を指摘するなら、
各民族に対するグローバリズムの同化政策の不幸も指摘すべきだ。
グローバリズムの同化政策に対する反動がナショナリズムなのだ。
現在の保守主義はグローバリズムの同化政策に対抗して、
民族のアイデンティティーを確立しようとするものだ。
そのような中で自己決定権を推進したらどうなるか。
IRAやバスク、チェチェンの不幸の原因は自己決定権の行使である。
再発見すべきは自己決定権ではない。
各自の独自性と相互依存だ。
そして、多くの人間集団間の交渉と協力の継続的プロセスの中で自己決定を行うなら、
他の意見を聞かざるを得なくなる。
単に多くの人間集団間の交渉と協力の継続的プロセスを育てれば良いことだ。


第四章 「混成的国家」への道

我々は「多種多様な民族文化が燦爛と咲き乱れる壮麗なる美樹の育成」に
全面的に賛成です。そのためには、各民族が独自性を発揮すると共に、
二重の意味において国家の絶対視が廃棄されねばならない。
第一に、現在ある国家の絶対視が廃棄されねばならない。
そうでなければ各民族が独自性を発揮することはできないからだ。
第二に、各民族が持つべき国家の絶対視が廃棄されなければならない。
そうでなければ各民族の分立が国家の分裂・地球の分裂を生むからだ。
国家の絶対視を克服するには世界連邦の建設が一番だ。
世界連邦の存在により、現在ある国家の絶対視が廃棄されると共に、
各民族が持つべき国家の絶対視の廃棄が受け入れやすくなるからだ。
自国の価値観を実力の裏付けにより押しつけ
各民族の独自性発揮を妨げる超大国の世界支配よりも
世界連邦の方が比較にならないほど望ましい。
我々の保守主義は超大国アメリカの直接的な武力を用いないが、
かえって知らない内に日本民族の独自性を失わせて行く恐ろしい間接的な侵略に抵抗し、
日本民族の独自性を守ると共に、日本人のアイデンティティーを確立し、
日本を世界連邦建設の先駆けとしようという運動です。


第五章 <歴史>とアイヌ

アイヌの歴史の可能性が良く分かりました。
近世以前に認められていたアイヌの生業である漁労と狩猟を近代が奪ったことも。

第六章 象徴天皇制の未来について

ナショナリズムと一般国民に支持されて天皇制の将来は安定的であるように書いてある。
我々の天皇制に対する根本的批判をご存じないのだろう。
天皇制はその忌まわしい虚偽のイデオロギーの力で
日本人から血と忠誠と米を搾取してきたヤマタノオロチの怪物なのである。
確かに、外交に役立っていないとは言わない。
しかし、神の僭称者たちの忌まわしい虚偽は明らかにされ、
天皇制は否定すべき存在に過ぎない。
否定された後の哲学・思想・制度・政策の準備はできている。
天皇など居なくても日本は統合できるし、
新しい時代を開くためには天皇制は廃棄されなければならない。
女性天皇の是非などどうでもよい問題なのだ。
我々の保守主義は天皇否定の上に立つ。
だから天皇と天皇制に戦争責任を認めることに躊躇しない。
天皇の周囲や軍部が先の戦争に走ったのは、
天皇たちが築き上げ認めてきた天皇制のイデオロギーがあればこそなのだ。
日本人のアイデンティティーを確立しようとすることは
「核となる正真正銘の日本人が何であるか」ということを考えることでもある。
我々は天皇制否定の上に立ってその答えを用意してある。


第七章 国民の物語/亡霊の出現

戦後日本について見事に分析し記述しているが筆者自身の立場と主張が見えてこない。
我々は新経済システムを導入して資本主義を補完し、不均等の病弊を克服する。
我々の保守主義は国家・民族・家族・家庭を守る真の保守主義の立場に立つ。
その保守を堅持した上で変革すべきは変革する。
我々は新技術「電磁エンジン」を用いて輝ける未来文明を構築する。
我々は忌まわしき天皇制の伝統を除き、伝統を尊重する。
我々は日本人としてのアイデンティティーを確立し、精神道徳に輝く新しき日本を創る。
新しき日本は神仏の守護したまう国である。
我々世界連邦を建設し国家を相対化する。
我々は地球人類の銀河宇宙への進出を果たす。
そのために、
革命の理想に共鳴して積極的に参加することは望ましいことではあるが、
我々が革命により政権を握っても
国家が一般国民の日常を動員し支配するようなことはしない。
一般国民が社会生活を通じて社会上の義務を果たすことを期待するだけだ。
しかし、反革命活動は許されない。
革命は救世国民同盟の哲学・思想・理論・政策・計画が優れているが故に
現在の日本の困難を救いうるが故に
それを実現するために起こったのであり、
革命を起こした革命の前衛である我々が
その実現を行うときに邪魔をすることは許されない。

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